「まちづくり」がうまくいっている例も

「まちづくり」というラベルのもと、自由な開発を阻害するだけの条例がちらほらしておりますが、条例などに頼らない形で、実際にまちづくりに成功している例がありました。日経2008/05/11朝刊1面「年と地方 「民」主導の街再生」より。

熊本県山鹿市の豊前街道には古風な商店が軒を連ねる。(中略)

約20年前は芝居小屋・八千代座が朽ち、シャッターを閉めた店舗が並んでいた。住民が小屋の復興に動き、建築士らが1993年に「まちづくり景観研究部会」を設立。八千代座に合う景観を再生しようと「江戸や明治の建築当時の外観に直しませんか」と呼びかけた。集計した家屋は9年間で61棟に上る。

商店主が地域の歴史を紹介して街を歩く「米米惣門ツアー」には、2007年に約4000人が参加。JTBの九州観光キャンペーンのコースにも選ばれた。

この例では何か条例で規制したのではなく、普通に民間が「景観を作ろう」と呼びかけているところがポイント。「何をしてはいけない」というルールを作るだけでは、人はその地域から流出するだけです。魅力を増すために「何を創り上げるか」が大事。

避けたいことを並べても人は動けない。ビジョンとゴールを共有できれば人は動ける。

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コンパクトシティはうまくいかんかも

まちづくり3法 - Wikipediaをはじめ、コンパクトシティ構想というのがあります。郊外にショッピングセンターができて、古くからの中心地の商店街が寂れてしまうのを、なんとか防ぎたいという意図で、郊外の大型店舗を規制するという動きがあります。

福島県では「商店まちづくり条例」というのが先行していましたが、その後の動きが日経朝刊1面「都市と地方」にあったのでメモ。

07年3月開業のイオンモール名取エアリ(宮城県名取市)。三越とジャスコが核テナントで焼く170の専門店が入る。週末には平均15000台の車がやってくるが、うち約1割は隣接する福島県ナンバーだ。

背景には06年10月に福島県が独自に施行した大型店の出店規制「商業街作り条例」がある。中心市街地に大型店を誘導する狙いだった。しかし、施行から一年半がたっても大型店新設の届け出はなく、客は県境を越えた。商店街の魅力がなければ消費者は戻ってこない。

そりゃぁそうだろうという話が現実に起こってしまっている。ただ、これは笑い事では済まされない。雇用と消費の両面から、社会的意義があろうとも、ことその存在感は政治においては薄くなる。

ショッピングセンターは、

  • 映画が見れて
  • 買い物が出来て
  • 食事が出来て
  • 家族で
  • 車で行ける

と、完璧です。旧中心地を再開発するよりも、ショッピングセンターの近くを「新中心地」として、みんなが引っ越す方がまだシンプルな解決なのではないかとさえ思う。それも一つのコンパクトシティ。

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民主党、改憲を語る

下手をすると、与党が変わりかねないので民主党の意向もウォッチ。

日経05/03朝刊23面に、鳩山由紀夫・民主党幹事長のインタビューが載っていたのでメモ。

憲法改正を打ち出す時期について

今後の政局を見なければいけない。我々がいつ政権を取るのかにも絡む。我々が政権をとった時の憲法論議はもっと安心して聞いてもらえるだろう。

どうも政権をとる前には、憲法論議をする気はないらしい。さらに衆参両院の憲法審査会が指導するメドに関しても、あまりやる気はないらしい。

審査会をどう動かすかは議院運営委員会で協議しているが、与野党ともすぐに動かす機運にない。政権がきわめて不安定な中、与党からのエネルギーがわき上がらず、まして野党から出てくるという話にもならない。

民主は参院第一党ですが、ことビジョンを語る際には急に万年野党の立場に格落ちする。つまり主語を「私は」では何も語れない。民主党自体が寄り合い所帯なので、ビジョンを語れない理由は分からないでもないが、政権をとろうとする前にこれではむしろ不透明になってしまう。

唯一憲法で変えるべきといっている点もお寒い。

通年国会にすべきだ。回帰は150日に決められている。延長ができるとしても、与党は会期の中でいかに多くの法案をあげるか、野党はそれをそしするかという構図だ。

時間を無制限にすれば出口を最初から決めるという議論はなくなる。

これかなり痛い。365日は無制限ではないし、議論の開始が215日遅れるだけになるのも見えている。牛歩戦術の歩みが遅くなるだけでしょう。時間というどう転んでも有限なリソースを軽視しすぎている。

とまぁ、かなり痛々しいけど、これがいざ与党になるとちゃんと与党らしく変説するのか、それともこのママなのかはウォッチし続けたいです。

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なぜ、人は「体育会系」に弱いのか? 読みました

なぜ、人は「体育会系」に弱いのか?―相手をコロリと手玉に取る無敵の心理戦術 を読みました。

Amazonのレビューでも酷いいわれようですが、実際に酷かったです。「なぜ」と言っている、「人は体育会系に弱い」という前提が何も語られてない。

私自身は体育会系のセールスほど毛嫌いしています。

著者の論拠としては、メンタルの強さが必須だからだそうだけれど、そりゃぁ要素として必要なのは当然。メンタルの強さだけではどうにもならない。

心の持ちようだけでビジネスの勝者になれるという論拠では

福沢諭吉は「天は人の上に人をつくらず」と唱えたが、まさにそのとおり

と書いてある。しかしながら福沢諭吉は、その後に「だから勉強しないとダメなんだ」と続く。おそらく著者は学問のすすめを読まずに都合の良いように解釈している。

他にも、「本人ができると思えばできるもの」と根拠なく言い切っていたりする。入社一年目の新人に向ける言葉としてはいいかも知れないけど、リーダーがコレを読んでいたらかなり不安になる。

とはいえ、参考になる部分もある。

スケジュールの予定にしろ、金銭的な報酬にしろ、予算や費用にしろ、あらゆる条件において、とにかく先に出したものが勝つ

これは確かにそう。先に出す方には大した根拠がなくてもいいけど、それをひっくり返すには何らかの理由が必要になる。私も部署の週間スケジュールを作っていて、誰の許可もなくノー残業デーを書いていたらいつの間にか既成事実になっていたことがある。先に書面で書かれていることは、かなり強力といえる。

まだ、いい話もある。それは「疲れる」ということの定義。

もしみなさんが疲労を感じやすいのだとしたら、それは身体疲労ではなくて、心的疲労ではないかと考えてほしい。誰でも単調な作業を繰り返していると、心的に飽きてくる。そいういう「飽き」の状態と、「疲れた」状態を混同しないようにしてほしい。

これをうまく使えば、休憩じゃなくて「別の仕事」を入れることでナンボでも仕事ができるということ。「疲れた」をいいそうになったら積極的に「飽きた」と言い換えることで、活動的になれるかも。

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学習性無力感

心理学に「学習性無力感」という言葉がある。気性の荒い魚カマスとえさの小魚の間を透明の板で仕切る。カマスは体当たりを繰り返すが、無駄だとわかると板を外しても小魚を狙わない。「何をしても仕方ない」。忙しさに追われ、息切れムードが広がる職場の姿に似てはいないか。

実験には続きがある。別のカマスを水槽に入れるのだ。猛然と小魚に襲いかかる様子に、無気力だったカマスが目を覚ます。外から飛び込む刺激は活力を取り戻す即効薬になる。(日経2008/05/05朝刊働くニホン現場発)

イイ話なのでメモ。

あまりに難易度の高いものをメンバーにやらせ続けるのも考え物。それなりに成功体験を積ませないと、チャレンジの先の気持ちよさがイメージできなくなる。

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日本のガソリン税は高いのか?

ガソリンの暫定税率が復活して、テレビのニュースはそればっかりです。値上がり値上がりって言っているけど、「税が要らない」とは誰も言わない。超無責任。

それ以前に、ガソリン税が高いのかどうかという判断をしている報道は少ない。日経2008/05/01朝刊3面はずばりその記事。

  • 日本のガソリン税(暫定税率込み)は1リットルあたり約61円
  • 日本はOEDC加盟29カ国の中では6番目に低い水準
  • イギリスでは1リットルあたり157円で日本の2.6倍
  • フランスやドイツでもガソリン価格のうちの税金の割合は6割を超える(日本は4割)

暫定税率が復活しても世界基準でみると高い方には入らない。さらに、オイルショックのピークの価格にもまだ及んでいない。

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小麦高騰、コメで代用・農水省検討、米粉増産へ補助金

かなり痛いニュース。「小麦高騰、コメで代用・農水省検討、米粉増産へ補助金」

小麦の国際価格が高騰していることを受け、農林水産省は代替原料としてコメの粉(米粉)の増産支援に乗り出す。来年にも米粉を生産する業者や農家を後押しする新法を通常国会に提出し、補助金を出すことを検討。米粉の流通量を大幅に増やすことで、供給過剰のコメの有効活用と、パンやめんなどの原材料の確保を両立させる狙い。効率的な米粉の生産体制の確立など課題もあるが、将来は輸入小麦の約2割にあたる100万トンを米粉で賄うことも視野に入れる。

 米粉は小麦粉の代替として一部でパンやめん、洋菓子などに使われている。ただ農水省によると、単価は小麦粉よりも5割程度高い。国内の生産量は、団子用の粉などを含めた米粉全体で年間10万3000トン(2006年)と、小麦粉の2%程度にとどまっている。

「単価は小麦粉よりも5割程度高い」これで十分勝負がついている。さらに2008/04/27付の紙面一面でも同じニュースがあります。支援というのはずばり補助金。補助金を出しても生産性が上がるとは思えない。

これだけ小麦が不足しているのに、水田は余ってる。

  • 国内の水田は約270万ヘクタール
  • 主食用の米需要を賄うには6割程度で足りる

それをうまく利用しようとしているんのだろうけど、そんなに高いビジネスチャンスなら補助金は要らないだろうと。

最後の段落には、課題がそのまま書かれています。

仮に米粉の生産量が増えても、収穫量の多い米を作ったり、生産技術を高めたりする効率化が進まなければコストが高止まりして、補助金付になる恐れがある。

また多くの消費者の嗜好に合ったパンやめんなどを作る必要がある。

日経では最後の段落になっていますが、本来なら一番最初に考えるべき課題。誰に対して何をいくらで売るのか?ということが投資を考える上での基本。基本中の基本。

穀物相場は大荒れで、本来ならこのピンチをチャンスに変えていい投資ができるはずなのだけれど、日本では株式会社は農地をもてない。農業に対する投資が事実上「禁止」されている状態。その投資を農水省が主導でおこなっているけど、それがこのありさま。

なんでこんな変な施策がでるのかというと、やっぱりこんな理由。

農水省は06年度に13年ぶりに40%を下回った食糧自給率が再び上向く効果も期待している。

期待できない。食糧自給率というのは作ればOKなのではなく、消費者が日本の農産物を選んだタイミングで意味が出る。

農水省がやるべきことは、消費者のことをよく知っている人に、「なんで日本の農作物って嫌われているんですかね」と話を聞きにいくことでしょう。以下想定インタビューリスト。

  • マクドナルド
  • 吉野家
  • セブンイレブン
  • イトーヨーカドー
  • 日清食品

そりゃぁ高くて不安定な供給だからだよ。って即答されるかも知れませんが。

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「その数学が戦略を決める」読みました

「その数学が戦略を決める」読みました。誰もが絶賛している通りオモシロイ。思い込みや個人の経験よりも、大量のデータがあるのならそこから教えてもらえることの方が多いということ。

単にデータの重要性だけじゃなくて、それを実際にビジネスに生かしている企業もあるという事例が面白かった。

コンチネンタル空港は、フライトキャンセルなどでブチギレた(であろう)客を無作為に3グループに分け、実験している。「放置」「お詫びのお手紙を送る」「お詫び+プレジデントクラブへのお試し入会券を送る」の3種類。当然、放置の客は怒ったまま。お詫びが送られてくると、それで怒りは軽減されて、またお金を落としてくれるようになるらしい。そして恐ろしいことに、プレジデントクラブへのお試し入会した3割は自腹で会員になった。企業として(人としてではなく)エライのは、「何をしたら喜ぶか」だけではなく「そうしないと喜ばないのか?」「もっとカネはとれないか」と試行錯誤しているという点。エライ。

似たようなことは、Amazonでもやっている。2000年の報道だけれども、ユーザによってDVDの価格を変えていた時がある。実際に価格の無作為テストであることは、Amazonも認めている。安くすればいいというのは誰でも分かる。その一方で、「どれくらい高くても買われるのか?」を知っていないと、顧客を知っているとは言えない。

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タクシー値上げで収入減

東京、戻らぬタクシー客・3月運送収入3.1%減

 昨年末に値上げした東京都内のタクシーの客離れが止まらない。東京乗用旅客自動車協会がまとめた東京地区(23区と三鷹・武蔵野市)の3月の運送収入(1日1台当たり)は5万97円と前年同月より3.1%減った。前年水準を割り込むのは7カ月連続で、値上げ後は減少が続いている。各社は値上げによる収入増で乗務員の待遇改善を目指したが、思惑が外れた格好だ。

 値上げ直後の昨年12月の運送収入の減少幅は2.8%。1月が2.1%、2月は0.5%と徐々に縮小し、業界には「値上げが浸透し、近く収入は増加に転じる」との期待もあった。しかし3月は比較可能なデータがある2007年1月以降、最大の減少となった。(09:32)

もちろん、値上げが原因かどうかは分からない。単に景気が停滞し始めたというのも影響としてあるかも知れない。ただ、値上げをすれば待遇が改善するというのは大きな間違いというのははっきりしたと言える。

まるで税金のように、値上げに顧客がついてくると思うのが間違い。タクシーには、バスや電車という競合がある。首都圏ではパスモとSUICAで鉄道がかなり便利になってきている。電車はケータイの乗り換え案内などで、確実に時間と予算を把握しながらたどりつくことができるようにもなった。さらに、オフィスはどんどん首都圏で高層化が進んで、そもそものオフィス間移動が減ってきた。

これだけ、タクシーの代替物が有能になってきているなかで、顧客が昨日と同じタクシーに余分にお金を落とす理由は見つからない。

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「東京、きのう今日あした」読みました

書籍だけど前書きがなくて、イマイチ期待値がつかめなかった。都市計画の本っぽいのだけれど、トーンがエッセイ。

都市計画という結構カネと時間のかかる話で、過去と未来を語っているのだけれど、プランニングとしては間違ったアプローチをしていると思う。

とにかく「今の日本人」が全く出てこない。団地がどーんとあるのは分かるのだけれど、そこの住民の話を聞いてない。人が集うには、それなりのインセンティブがあるはずなのだけれど、そこには触れられてない。著者は人をハッピーにさせたいのか、それとも単に自分の価値基準で、都市の勝敗を判定したいだけなのか。

繁華街として銀座を取り上げているのだけれど、

銀座では、建物が小粒でデザインにばらつきがあり、高さも最高で50メートル程度です。ニューヨークやロンドン、上海の買い物街にあるような迫力がありません。写真に撮ると、清潔ですがおとなしく、あまり外国人を引きつける力がありません。

まず、都市計画に「迫力」を求めるのも変。ちょっとはあってもいいけど。さらに銀座が外国人を引きつける力がないのか?ってところも引っかかる。中国人がバスツアーしているのは何なんだ?中国からのお客 百貨店が熱烈歓迎 : アフター5 : ジョブサーチ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

さらに話はトンデモの方向に進みます。

私のイメージする"将来の東京の住空間"は、ちょっと敷地面積が大きめの戸建て住宅と、3、4階建てくらいの小ぶりのマンションが混在している市街地です。そこえ転々とスーパーとかコンビニとか専門店が混ざっているという街のイメージです。

理由は、「お年寄りが3階に住んでもらって、窓から人々の生き様を眺められる」からだそうです。このニーズはどこから判断したんだ?眺めたいのか?眺められたいのか?著者はどこに住んでるんだ?

東京は、自由で住み易いということに関して。

ホームレスにとっても、こんな居心地の良いところは他にないでしょう。ホームレスになったからといっても誰も非難の目を向けません。無関心です。干渉もしません。深く入らないのです。

完全にイメージで言っているだけ。ホームレスが居心地いいわけないだろうと。大阪のホームレスが、東京に比べて肩身が狭い思いをしているとも思えない。あまりに「人が暮らす」ということを無視しすぎてないか?

あと、古い都市を結んでいる大江戸線(12号線)を褒めています。でも理由が変。

12号線は丸井輪の形をしているので、新宿でサービス業に勤める女の子と、蔵前の町工場で働いている男の子が出会うことが出来る電車です。そういう童話調の話しを次々と東京の中へつくっていける地下鉄です。このような夢を描ける街づくりが東京では重要です。

出会わないと思います。私も乗っているけど、ただの地下鉄です。夢じゃなくて妄想でしょう。本当にこれで都市計画なのか?

あと、要所要所に「外国人を連れてきて喜ばせることが出来るかどうか」という価値基準が登場する。勘弁してくれよと。働いたり住んだりしている人間のことを考えてくれと。「旅行者として」世界の都市を眺めて感動するのはいいのだけれど、僕達が住む場所まで旅行者栄えを優先させてもらっちゃ困る。

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「嫌われてしまえば、ラクになる!」読みました

見切り系の本で今度はこれ。人間関係も見切りが大事ということ。

嫌いな人間とモヤモヤしていると、活動時間や心のシェアが奪われているということが問題だと。人間関係をよくしようとするのではなく、とっとと見切ればいいんだよという話。

普通に育てられると「仲良くする」というのがなぜか大前提になっているのだけれど、そもそも人間関係がないという存在は山ほどあるわけで、取捨選択すればいい。捨てる時に嫌われないようにということを考え始めると、結局縁を切れないので、「嫌われてもイイじゃない」ということ。

また、つまらない人間関係ばかりに時間をとられていると、新しいよい人間関係を作る機会を失ってしまう。

このあたりは、捨てる技術とかと似た話。

ただ、嫌われる瞬間はつらい。人間とは「誰もから愛されたい」と思うので、そこをクリアするのは難しい。この本では、メールで絶縁すればいい的なことが書かれていて、まぁ面と向かってやるよりは多少は楽だけど、なかなかつらいなぁ。

この本ではずーっとケーススタディで、途中から飽きちゃうのだけれど、面白いケーススタディが、「部下に転職を勧める」というのもあった。クビにするシーン。あわないもの同士が居続けることは、確かにいろんな損失を生むのだけれど、分かれを切り出すのはつらいなぁ。

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「見切る! 強いリーダーの決断力」読みました

「見切る! 強いリーダーの決断力」読みましたよ。これかなりいい。

見切ることの重要性と、見切ることがいかに難しいかということが延々と語られている。

あるプロジェクトや習慣を「やめる」ということは、その判断がいかに正しかろうと、それまで推し進めて来た人にとっては、自己否定に映るんでしょう。

不退転の気持ちで臨むというのは、気概としては見上げられる存在にはなりますが、大きな被害も生む。

たまに無鉄砲なプランが成功したりもするけど、そっちの方が「伝説」として広まりやすいだけで、戦争って圧倒的に戦力の通りに勝敗が決まっている。さらに、優秀な武将は、敗戦が濃厚になったときには、それはそれは素早く逃げる。リスク管理がしっかりできている。

ただ、「見切ることを提案してもものすごい抵抗に遭う」というのはさんざん書かれているけど、その対処方法は書かれてない。

まぁ、それ以前に、どうしても人は「仲間に気に入られたい」というバイアスがかかっているので、必要以上に気をつかいすぎている面はある。仲良しグループではなく「強いグループ」であることを目指すというところからのスタートか。

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三菱UFJの統合の規模

システム統合「史上最大の作戦」始動・三菱UFJ、5日計画決定

三菱東京UFJ銀行は5日に開く取締役会で、旧東京三菱と旧UFJで異なる基幹システムを12月に完全統合することを正式に決める。史上最大規模のシステム構築で、5月から順次新システムに移す。年内にATMを9回止めて作業を進めるが、1日1億件もの取引をこなすシステムで障害が起きれば大混乱必至。経営陣の進退がかかった正念場となる。

 「おそらく世界最大。古代エジプトのピラミッド建造に匹敵する動員規模だ」とある情報システム業界関係者は語る。(07:00)

さらに、同日の紙面からも引用。

総額 3300億円 金融界最大
開発 11万人月 ピラミッド建設並み
人員 ピーク時6000人 兼務を入れると8000人が関わる

ということで、スゴイ規模らしい。金融系のエンジニアというのは、3万~4万らしい。なので、このタイミングで2~3割のエンジニアが三菱UFJ統合に関わる計算とのこと。

どっかの急造会議室で大量に人がいるはず。弁当屋でも始めれば需要があるんじゃなかろうか。

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インテル、新興国の学校向けに300ドルパソコン

日経より

インテル、新興国の学校向けに300ドルパソコン

【上海=渡辺園子】米インテルは3日、中国・上海で新興国の教育現場向けパソコン「クラスメートPC」の第2世代モデルを発表した。従来より1回り大きい9インチの液晶画面や動画によるコミュニケーションを楽しむためのカメラを搭載。価格は300ドル(3万円強)程度となる見込み。気軽に持ち運びできる小型パソコンとして学校以外での需要も期待している。

 クラスメートPCはインテルの設計をもとに台湾の精英電脳がOEM(相手先ブランドによる生産)供給する。インドのHCLインフォシステムズや中国の方正科技集団など25社以上が発売を決めているという。HCLは持ち運びしやすいセカンドバッグ風のデザインを採用、教育現場以外の需要も見込む。

そいで、4/4の紙面からさらに補足。

インテルでは小型低価格ノートパソコン「ネットブック」の市場が2011年には世界で年間5000万台を超えると想定している。

たしか今はPCが年間2億台ほどだっと記憶しているので、その1/4くらいの規模感ということですね。

この手のPCはOLPCプロジェクトが旗振り役みたいになっていましたが、本当に需要があるならどこも参入するはず。インテルがすごいところは、今までの成功体験を生かして、パートナーをがっつり押さえながら進んでいるということ。末端ユーザだけではなく、バリューチェーンのすべての関係者を参加させないことには届かない。

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「下流社会」読みました

下流社会」読みました。二つとも。この本凄いです。

単なる批評本じゃない。めちゃくちゃ調べている。

このブログではイメージだけの格差論を批判しているけど、「下流社会」はデータをしっかり集めている。

ちゃんと貧困と下流は分けていて、この本に出てくる下流は下層とは違うということは明確に分けている。

ジニ係数などで表される格差は、そんなに酷くはなってないのだけれど(なんせ日本には金持ちが少ない)、感覚値では下流が広がっている。

この本で扱う「下流」は、実際にアンケートで経年評価で自分がどの階層にいるかを聞いていたり、生活充実度というものを統計化していたりする。自己申告だけど、実際に統計としてそこそこの数を調べた上での分析なのである程度信頼できる。

結論から言うと確かに「下流」は増えている。「下流です」と言う人が増えている。さらに「意欲」というものがどんどん減ってきている。これは確かに大変なこと。

分析でおもしろいのは、下流の層はに「自分らしさ」を大事にしているということ。自分らしさという言葉で下流の自分を正当化しているのか、自分らしさの追求の果てに、下流になってしまったのかはわからないけど、一見すると「よい生き方」に見える「自分らしい働き方」と下流が表裏一体なのは、深く反省。結構うかつに「自分らしさ」を礼賛していたかもしれない。

あとおもしろかったのは、下流の趣味はインターネットに寄っているということ。じゃぁ上流は何をしているのかというと、もちろんインターネットもやるんだけど、旅行などの外のレジャーを楽しんでいる。ちょっと前なら、自宅でインターネット使えるのは金持ちの証だったかも知れないけど、ブロードバンドが定額になった今や、人×滞在時間が多いのは圧倒的に下流が多いということになる。これは、インターネット上でビジネスをするものにとって、影響が大きい。手なりでインターネット上の住人に気に入られるものを、拡大再生産していくと、下流にフォーカスしたサービスになってしまう恐れもある。

まだまだあるよ。

人が下流だとか中流だとか感じるのは、他人との相対評価ということもあるんだろうけど、経年評価というのも効いてくる。つまり中流が急激に増えた時代というのは、幼少時代から急激に「人並みの生活」になったとき。くみ取り式のトイレから水洗式のとれになればそれは「生活レベルが上がった」と感じるでしょう。ところが今の日本人は下手をすれば子供の時よりも、大人になってからの方が生活レベルが下がっている人もいる。フローリングも暖かければ便座も暖かい家から「普通のアパート」にすむことにでもなれば、「あれ?」ということになるだろう。

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スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)

スパークス・新・国際優良日本株ファンド というものの存在を知りました。ヴェリタス2008/03/23より。

  • 投資対象は中国やインドの消費拡大の恩恵を受けやすい銘柄
  • 「海外売上高の比率が30%を超えたとたんに売上高は拡大する」として、医療機器、生活用品、スポーツ用品など新興国でニーズが高い分野に注目
  • 銘柄は20ほどに厳選

どこだろう。アジアで伸びている生活用品。ユニチャームとかかな。

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上場企業、株式持ち合いで含み損

上場企業、株式持ち合いで含み損・シャープなど

「株式持ち合い」など上場企業の株式保有で多額の含み損が生じ始めた。シャープが持つパイオニア株は110億円程度の含み損となり、住友商事が今年2月に追加取得した住友金属工業株も大幅に値下がりしている。3月末の株価次第では損失処理を迫られる企業も出てきそうだ。株価が高いうちは目立たなかった株式持ち合いへの批判が今後、株主から強まる可能性がある。

 シャープとパイオニアは2007年9月に提携を発表。シャープは415億円でパイオニア株の約14%を取得したが、株価は2割以上下がり、含み損が発生。一方、パイオニアが取得したシャープ株も20億円強の含み損を抱えている。

日経2008/03/16朝刊1面にも同じ記事があります。

住友商事は「過去から保有する分を含めれば含み益があり、保有方針変更はない」と説明する。

しかし株主にとっては、すでにその含み益が織り込まれた株価で購入しているわけで、含み損はそく株主の損です。

そもそも上場企業が別の上場企業の株式を持つこと自体が株主からみれば意味がないので、事業に投資した以上の利益を持ち合いによって生み出さなくては説明責任を果たしたとはいえません。

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地方の財政格差はウソ

日経2008/03/07朝刊1面、「都市と地方 財政窮乏の実装」より、北海道歌志内市について。

歌志内市の実質公債費比率は2006年度に36.7%と全国の市町村で3番目に悪いので、かなり逼迫した財政です。ここだけを取り出すと、地方の財政格差という安直な結論になりそうですが、赤字なのは都市でも起こりえて、大阪府や千葉市もなぜだか財政は厳しい。

「財政格差」はあるのか。全782市の06年度の住民一人あたり税収と、交付税を含めた一般財源を分析すると「都市と地方」の財政事情が見えてくる。

歌志内市の一人あたり税収は4万9600円で最下位。逆に一般財源は72万3500円と、北海道夕張市についで全国2位。最低の千葉市八街市(17万5300円)の4倍以上だ。税収は産業基盤の厚い都市部が地方を上回る。しかし交付税を加えると、格差が縮小するどころか逆転する。

ということで、収入はすごく多い。あとは効率よく使えているかどうかの問題。

何よりも問題なのは、こういった事実を知らずに、まだ地方への配分を増やそうと叫んでいる人がいるということ。

Yahoo!ブログ - 日本貧乏連盟

6、地方の収入格差が大きくなっているようなので都会の税金の20%を地方に回す。♪

「格差」の内訳として、ちゃんと数字で表している人を余り見ない。「そう思いたい」という願いが事実を見る目を曇らせている。

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仕事がないなら愛知に行けばいいじゃない

日経2/24朝刊「働くニホン 第三部 仕事の値段4」より、愛知県に若者が結構出稼ぎにきているという話題。

  • デンソーの話
    • 愛知県刈谷市を中心とする工場群において
    • 約3300人の沖縄県出身者が働く
    • 2001年頃から増え始め過去六年で8倍
  • 県別の賃金格差(2007年基本給)
    • 沖縄県は月27万7400円で都道府県別最下位
    • 愛知県は31万6000円で全国4位
  • 移動者数
    • 2006年に沖縄から仕事を求めて県外に出た人は5年前より5割多い6700人
    • 愛知県が県外から受け入れた人は3割増の8万2800人
  • 求人倍率(昨年12月)
    • 沖縄は0.42倍
    • 愛知は1.81倍

記事では、仕事を求めて沖縄から愛知県に3回目のデンソー期間従業員をレポートしていました。生活費は余分にかかりますが、そこからまだ仕送りができるので、結果的に全員が豊かになってはいる。

地域間の格差を誰かのせいにして何も動かないことよりも、自分がもっとも価値提供できるところに移動するというのは至極まっとうな意志決定です。お金の動きだけではなく人材も流動性があることそのものが、価値を最大化するための大前提です。

県による景気の格差をなげくケースもありますが、愛知県はどこかの誰かにばらまいてもらったわけではなく、自力の努力でトヨタ城下町を作り上げたわけで、そこは純粋に努力の差です。県外の人材にも仕事を作りだし、仕送りまで生み出すという貴重な存在です。

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携帯フィルタリング方式一覧

日経2/24朝刊7面より、携帯各社のフィルタリングサービスの一覧があったのでメモ。

サービス名 方式 認定サイト数
NTTドコモ
キッズiモードフィルタ ホワイトリスト 約1万
iモードフィルタ ブラックリスト -
KDDI(au)
EZ安心アクセスサービス
接続先限定コース ホワイトリスト 約2000
特定カテゴリ制限コース
(3/6から)
ブラックリスト -
ソフトバンクモバイル
Yahoo!きっず ホワイトリスト 約70
ウェブ利利用制限 ブラックリスト -

が未成年者の新規契約時に、親権者の申し出がない場合のデフォルトのサービス

ということです。つまり未成年のデフォルトは、ソフトバンクモバイルだけがブラックリスト方式であとはホワイトリスト方式ということ。そんでホワイトリストはさほど多くはない。

これらのフィルタリングサービスのきっかけは、総務省からの要請。昨年の1-6の出会い系サイトに関係した事件の被害児童者数は604人で、その95%以上がケータイ経由というからわからんでもない。

サイト側としては、サイトの安全性をアピールする必要があり、ケータイSNSで最大のモバゲータウンは、450人の監視体制にするとのこと。モバゲータウンの会員数は865万人(2007.12末時点)なので、2万人の会員に対して一人の監視体制。

これで十分と認められれば一つの相場として成り立ちます。

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