企業価値と株価
日経3/9朝刊3面「多様な株主にどう説明」より。フジ側の対応について。
ニッポン放送の取締役がフジテレビに対し、TOB価格の引き上げを要請しなかったことも、理屈が通らない。亀渕昭信社長は「フジサンケイグループに残ることが、企業価値を高めるベストの方法だ」と繰り返し主張している。それならば、自らが信じる企業価値を反映する水準までTOB価格を引き上げさせることは、取締役の責務である。(編集委員 前田昌孝)
この論説はおそらく正論なのですが、きっとニッポン放送社長が言う「企業価値」はもっと漠然としたものなんだと思います。
ファイナンスにおいては、企業価値=負債価値+株式時価総額であって、「株が安い」=「企業価値が低い」ということです。企業価値は「円」で表現が可能です。
ニッポン放送からの話では、ライブドア参加になることでスポンサー契約が減るのでダメだってことのようです。
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20050308it16.htm
会見に同席した小笠原徹常務は、ライブドアがニッポン放送の経営権を取得した場合、プロ野球のラジオ中継について、スポンサー契約を見直すとの意向を多くの顧客企業から伝えられていることも明らかにした。
(ここから話は、ラジオビジネスについて)
とはいえ、ラジオの広告費はもはやネットに抜かれています。ネットが伸びているのもありますが、ラジオが落ち込んでいるというのも転落の理由です。ラジオビジネスの価値を高める手段としては、ラジオとネットの融合というのは効果的に感じます。
ネットしながらラジオを聴くことは両立しますから、ラジオの内容を常にWebで表示し、「今聞いている曲を買う」「CMの製品情報」など、即効果を期待できるビジネスモデルは実現できそうです。
ニッポン放送の社員一同が「(ライブドア社長の)堀江氏はリスナーに対する愛情がない」などとする声明文を出しましたが、カスタマーを「リスナー」に限定してしまうことが、ラジオビジネスの縮小を招いているのだと思います。ラジオを聴いているリスナーは一日中リスナーであるわけがなく、食事もすれば買い物もする。ネットと放送の融合は、「リスナー」「視聴者」を「カスタマー」に広げるいいチャンスだと思っています。


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