森章氏(森トラスト社長)インタビュー
日経5/15朝刊5面より、森トラスト社長インタビュー。地価に対する森章氏の考え方をピックアップします。
地方の地価下落が続いていることに関して。
利用価値が地価を決めるという観点では、消費者も労働者もいない地域と都心との格差は拡大するだろう。バブル期とは異なり、現在は土地の利用価値、つまり賃貸料など収益力が地価を左右する。全国一律の地価上昇はありえない。
REITや私募ファンドなどが乱立し不動産関連の金融商品がバブル化しているのではないかという懸念について。
利用価値の高い土地は上がる。その意味でバブルではない。問題は透明性だ。入札が主流の土地取得はある意味で時価といえるが、企業などが抱える土地の時価会計の算定基準は未だに鑑定価格。両社の差が大きければリスクも増す。(中略)不透明な地価形成が続けば、その揺り戻しでバブル崩壊と似た状況も懸念される。
一貫して、土地の「利用価値」に対して着目しています。転売価値ではありません。バブル期は転売価値のみが着目されていました。今の地価は1991年のピークから住宅地がほぼ半分で、商業地は約3割です。しかし、利用価値(家賃など)がそれくらい上下しているとは言えないでしょう。
極め付けが、森氏の「消費者も労働者も居ない」の一言。利用されない土地に価値はないということでしょう。活用に差があるのに、地価がそれに対応できていないとすれば、まだまだ地価は変動要素があるということだと思います。


Comments
森章さんは森ビルの社長さんではなく、森トラストの社長さんです。
Posted by: asian-dragon | 2007.06.12 at 05:59 PM
ありがとうございます。修正しました。
誤:森ビル社長
正:森トラスト社長
Posted by: 山本ゆうご | 2007.06.14 at 11:53 PM