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ワールド、11月にも上場廃止

ワールドが上場を廃止します。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050725AT1C2500O25072005.html

報道では「究極の買収防止策」として紹介されています。上場は「誰が買ってもいいですよ」といっているようなものなので、それがいやなら上場をやめればいい。とてもシンプルな話です。上場しなくても株式会社である以上は、株式による資金調達は可能ですし、信頼できる株主に株を持ってもらえばいい。

日経7/26朝刊11面にワールドの寺井秀蔵社長のインタビューがあります。

長期的な投資を株主に納得してもらうには、かなりの量の内部情報を開示しなければならない。時にはその情報が競合他社に漏れる恐れも出てくる。

資本市場からの資金調達なしに拡大戦略が可能かどうかの問いに対して

銀行借り入れに頼るが、借入金の返済には楽観的で、十分に可能だと考えている。

正確には、「短期的な株主の回収圧力に比較すると」と言ったところでしょう。今のワールドの配当利回りは1%を超えていて、株価はここ二年で倍になっています。それでいて株主資本比率が65%です。これを「成果」と見ると立派ですが、これだけの「株主圧力がある」という見方もできます。

負債と利益の再投資で事業運営ができるのであれば、資本市場から調達する必要はありません。その原理にしたがった、ワールドは偉い。

親子上場の子を上場廃止にする例はありましたが、ワールドのような優良企業そのものが上場廃止にするのは、日本では初めてです。日本だと株式上場を「あがり」と認識する人が多いですが、本来、資本の調達は事業の「始まり」なのです。

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