東京地検のホントの狙いは?
ライブドアに東京地検特捜部が家宅捜索に入りました。
ただ容疑がイマイチで、株価を吊り上げるための虚偽の決算をやったとのこと。
そしてテレビのワイドショーふぜいは、ライブドアがいかに株価を上げるために株式分割を行ってきたかという説明に終始してました。もちろん株式分割そのものは違法ではありません。
容疑は虚偽の決算、でも株価を上げていたのは合法的な株式分割。ここが気持ち悪い。「気に食わないから別の容疑でとっちめてやろう」的なにおいがします。ある日突然野党候補が選挙直前に制限速度5kmオーバーで捕まるような感じ。
株式分割で株価が上がる理由を一応おさらいします。
株式分割をしても企業の価値は変わりませんから、一株の価格は分割した分だけ割られます。そうすると「買いやすく」なる。100万円の投資はできないけど、1000円なら買ってもいいという人が増える。ほしい人が増えるから需要が増える。だけど、実際に分割された株券が発行されるまでにはタイムラグがあるので、需給バランスが崩れる。そうすると株価がドーンと上がる。
というのが無理やりの理屈。実際には、「・・・ということで上がることになっている」というのが共通認識だから、そこでプチバブルが発生する。ほとんどの人は1000円だけ買ったりしない。株式分割は「株価が上がることになっているイベント」だから買う。買われるから上がる。あとはこのババヌキからいつ降りるかというゲームです。
ちなみに今年一月からは株式分割の制度も変わっています。
- 新株は分割基準日の翌日から買えるため需給が極端に歪むことはない
- 東証は5分割を超える株式分割を自粛するように要請(2005.3)
あえて怒られるようなことを言うと、企業の価値はやっぱり株価で測られるものだと思います。株価が需給バランスを巧みに使ったものであれ、企業の実力を反映したものであれ、価格こそが市場が判断した価値の単位です。価格はノイズも入るでしょうが、独りよがりの経営者の判断よりも、より「フェア」だと思います。


Comments