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【技術者のための財務会計】なぜ利益を出さねばならないか?

「全然利益なんで出ません。赤字ですわ」なんてうそくぶシーンはちょいちょい見かけられます。でも企業だから赤字が続くと存続さえ出来ません。

株式会社は営利を追及するものという定義に頼るケースもありますが、株式会社でなくても利益は生まなくてはなりません。

なぜ利益を生まなくてはならないかをここで説明します。

まず前提事項があります。商品があり、市場があり、顧客は商品を選択可能な状態を想定します。顧客にとっていい商品は、「高くても買われる」可能性があります。悪い商品はその逆です。そんなに変な前提ではないですね。

さてこの前提で何が起こるかというと、市場での取引を通じてものの価格が決まってきます。価値のある商品は高い価格がつき、価値の低い商品は低い価格でないと売れません。つまり商品の価値は価格で計測することが出来るようになります。

とここまで前提。ここからシナリオ。

ある、料理人Aが生のトマトを100円で仕入れてきました。このトマトを材料に150円のトマト料理を作り売ることが出来ました。生のトマトは100円の価値しかありませんでしたが、料理をすることにより50円の価値を付加したと言えます。この50円分は消費者も価値として認めたものです。

生のトマト 調理済み
100円 トマト
150円
付加された
価値
50円

ところが別の料理人Bも同じようにトマトを100円で仕入れて来ました。料理をして売りましたが、不味いので80円でしか売れませんでした。この20円の差はなんでしょう。これは料理人Bが価値を破壊した分です。利益が赤字ということは、元の素材に対して価値を破壊しているということなのです。料理人Bに対しては「まだ生のままのトマトの方が価値が高いので料理を直ちにやめてくれ」というお願いをすることになります。

生のトマト 調理済み
100円 トマト
80円
壊された価値 20円

事業というのは価値を創造する行為です。利益が目的というと私利私欲のために働いているようにも見えるかもしれませんが、赤字は地球上の資源の価値を破壊している行為です。赤字の事業をするくらいなら、何もしないほうが世のため人のためです。価値の破壊ではなく価値の創造をしなくてはならないという当たり前のことが「利益創造」です。

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