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「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」

タイトルがよすぎて胡散臭いかなぁと思っていたら、内容は割りと地に足が着いた戦略論。

今までの企業戦略論は「戦略」というように戦争をベースにしている。限られたパイを奪いあって、どっちかが勝つとどっちかは負けという具合になる。

しかしながら今までの歴史を見れば、そんな競り合いが通用するのは古い産業に限られて、ブレイクスルーのタイミングでは全くの「新産業」が生まれている。差別化ってレベルじゃなくて新産業。

どっかの企業から顧客を奪いことなく、市場そのものが創造されるってのがブルーオーシャン。

たしかに、過去にはそんなものはあったけど、それは一部の天才のひらめきに拠るんじゃないの?って思って読みすすめると、意外にきちんとしたフレームワークになっている。

戦略キャンバスというのを作る。そのサービスやプロダクトの強みだったり機能を並べたもので、「どこにパワーを割いているか」ということを図示する。例えば品質とか価格とかって要素のことです。

そして戦略キャンバスに対して次の4つのアクションをとる。

1.取り除くべき要素を見つける
2.思い切り減らす要素を見つける
3.大胆に増やす要素を見つける
4.付け加えるべき要素を見つける

これは順番がとても大切。まず取り除くところから始まるのです。資源は有限なので、所詮は配分を決めることしかできません。どの要素も絶対評価では大事なんだろうけど、全部を高めることは結局のところコスト高になって、ユーザに高価格でぼやけた価値しか提供できない。

ブルーオーシャン戦略はすばらしいと。でもブルーオーシャンを見つけてもすぐに真似をされるんじゃないか?って心配も頭をもたげます。でもこの本では割とそこは心配していません。なぜなら4つのアクションのうち「取り除く」や「大胆に減らす」というのは自社の否定にもつながるので、既存企業はなかなか踏み出せない。いくらQBハウスが流行ったからといって、店長がある日突然「お前らもシャンプーも顔剃りもしなくていいから」って理容師に通達すれば、大幅なモラルダウンを招くことは間違いありません。

またブルーオーシャンは既存サービスの提供者から見れば「おもちゃ」にしか見えないので小ばかにされます。インターネットがそうです。効率は悪いし匿名性が高すぎて課金はできないしで、それまでのパソ通に比べて圧倒的に「機能不足」でした。なので既存業者から見れば、「相手にするまでもない」としばらくの間は泳がせてくれます。

まれにマイクロソフトのように、間違いに気付いてから猛追してくる企業もいますが、むしろそこまで節操無く変説できる組織体の方が珍しいです。

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Comments

こんにちは。

はじめまして。

ブルーオーシャンは奥深いですね。
私も読後の感想を書きましたので、良かったら見て下さい。

http://ameblo.jp/makoto-at/

Posted by: Makoto | 2009.05.09 at 09:26 AM

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Tracked on 2006.09.20 at 03:28 PM

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