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DOE(株主資本配当率)採用広がる

日経12/14朝刊17面より、「株主資本配当率、採用広がる」より。

DOEを導入している主な企業一覧。

アステラス 2011年3月期に8%
第一三共 2010年3月期に5%
エーザイ 2012年3月期に8%
田辺製薬 2011年3月期に3%
CSKHD 1-2%
クラレ 2009年3月期に2%
不二越 当面3%台
ソトー 2.5%
キユーピー 当面1.5%以上
KYB 2%以上
JBCCHD 2010年3月期に5%

DOE(株主資本配当率)とは、株主資本と配当の比率です。株主資本と資本金とは違います。資本金は株の発行で調達した時のお金です。利益が出たらそれも株主のものなので、剰余金も全部含めて株主資本です。

配当の多さをあらわすものに「配当性向」もあります。もともとは、配当は企業が「利益が出たらそれは株主に還元しますよ」ということなので、配当性向の方がわかりやすいのですが、じゃぁ利益が出なかったらそのまま配当も減らす?というと「減配」はものすごく印象が悪いのでなかなか、利益完全連動は難しい。そんなわけで、配当はできれば安定して出していったほうがいい。

借金は借金の総額に対して、債権者に利息を返すのと同じように、株主資本全体に配当率で配当を返すことで、安定するはずです。

ということで、株主資本配当率が具合がいい。「利益が出たら配当します」じゃなくて、「これくらいの株主資本を預かっているのだからこれくらいの配当が返せて当然の利益にいたします」と、後ろから約束をしている。無駄に現金を溜め込んでいる企業は、配当がよくてもDOEが低くでて「利回りが低い」ということがわかるはずです。

ということでDOEは投資家と経営者の緊張感を高めるいいツールです。

とはいえ、上に挙げたDOEの数値はイマイチ。債権の利回のような低利回り。株はリスクが高いはずなのにこれでは投資家はやってられない。実際に市場で購入した株は、株主資本に比べて、高いはずだから、実際の配当利回りはDOEの半分くらいになるはず。少ないなぁ。

S&P500のDOEは平均で5%。日本の平均は2%。基準となる金利に差があるとはいえ、ここまで差があるとつらい。日本は配当を渋っているのではなく、ROEでも大きく差をつけられているので、お世辞にも「儲かっている」とは言いがたい。

企業が「儲けすぎ」と批判をする人も見受けられますが、日本の企業は投資家から見ればまだまだ劣等性です。もうちょっと投資環境をよくして、僕たちに職場を与えてくださいな。

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