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経済政策は失敗し、日本人は投資バカなのか?

企業リスク対策(第82回)[大前 研一氏]/SAFETY JAPAN [コラム]/日経BP社に突っ込み。

インフレ誘導のための「量的緩和」も、マネーサプライで市場をお金でジャブジャブにしてはみたものの、資金ニーズが伴っていなかった。結局、あふれたお金はサラ金、不動産などのファンドに流れただけだった。普通の国であれば、量的緩和を行ったらインフレを誘発するなど物価に影響するのだが、日本はそうでない稀有な国だったのである。経済学者が知っているすべての政策は日本では効果がなかったのだ。

金融危機という最も大きな課題をすっかり忘れてやしないか?全ての銀行がいっせいにつぶれるかも知れないという状況を脱したことは課題の解決ではないのか?普通の国ならインフレになるかも知れないけど、当時の日本の経済状況を普通として認識はできないでしょう。

現在、いざなぎ景気を超える好景気と盛んにいわれているが、実際にはどうか。下の図にあるように、景気の質が異なる。いざなぎ景気のときは「所得倍増」とうたわれたほど個人所得も増えた。だが、現在は景気がよいといわれるだけで個人所得は上がっていない。

この文章のすぐにグラフがある。景気がいいとはいうものの、ちょっとだけGDPが伸びている「期間」が長いだけで、全然規模が違う。分母となるGDPが伸びていないのだから、賃金も伸びるわけがない。

この後に何が続くかと思うと、日本人にはライフプランもマネープランもないと、感覚的な国際比較をしている。この記事が指す個人のマネーが、消費マネーと投資マネーを行ったりきたりしているのも分かりにくいけど、仮に投資マネーだとすると、日本の資本市場そのものが、投資家にとって魅力的でないからプランの立てようがないというのが実態でしょう。

すっごく単純に、ダウと日経平均を比べてみると、ダウがエンロンだのテロだのがあっても、一本調子で上がってきているのに対して、日経平均の右往左往っっぷりったらない。キャピタルゲインがハイリスクな上に、配当は殆ど出ない。日本人に老後のマネープランがあろうと無かろうと、自国の資本市場は到底魅力的だとは思えない。

元本と流動性を重視しすぎる日本人では、

何しろ日本人は、金融商品への安全性志向が高いのだ。銀行に預けているのは安全性を重視しているからだ。だからお金を預けるときは「絶対に元本は大丈夫ですか?」と聞く。資産に余裕があるなら3割くらいはリスクのあるものを買ってはどうかと思うのだが、元本を保証されていないのが嫌なのだ。それで1%以下の金利のところに預けている。

と、結構バカにしているけど、元本が保証されないリスクがあるなら、もっと大きなリターンがあっていいはず。最近の株式市場はぐんと上がったけど、上がり方にムラがありすぎる。ムラはリスクです。合理的で効率的である「はず」のマーケットがいきなり40%あがって、日経平均18000円を目前にびたっと足踏みをしているその状態こそが「怖い」。

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