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全日空が新潟-福岡線休止へ

全日空が新潟-福岡線を休止します。そうかとも思いますが、当然のことながら地元も反発しますし、国土交通省まで要求を出すという事態になっています。

新潟日報 NIIGATA NIPPO On Line

この手のニュースは、「利用客が居ないから休止するんだろう」と思ってしまいます。だけど今回のケースは、利用客が伸びている中での休止なので余計にがっかりなのでしょう。

福岡線は利用率も06年度56・6%で前年度比2・0ポイント増。新潟空港発着路線では沖縄線、札幌線に次いで高い。

とはいうものの56.6%がどれくらいのものかというと・・・

06年度の全日空の国内線利用率64・8%に比べると低い。

と、かなり平均を押し下げている。利用率はあがったものの、燃料費が高騰して損益分岐点が上がってしまったのかも。

燃料費高騰ってホントにそんなに影響ある?って思って、IR情報をみてみた。

そうすると売上は微増だけど、費用が激増して営業利益は見事に減ってる。燃料費は前年同期比と比べて111億円(四半期で)増えてる。営業利益が四半期あたり100億円ちょっとの連結業績の会社で、同じくらいの規模が燃料費でぶれてしまう。

ということで、燃料費が航空会社に与える影響がでかいというのは本当のようです。

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妊婦たらいまわしはなぜ起こらないか?

妊婦さんのたらいまわしは時々ニュースになります。なぜ起きたかだけではなく、なぜ起きていないかも見ないと、有効な対策は打てません。

日経9/20朝刊千葉経済面で、千葉県での妊婦さんの救急受け入れ実績のデータが掲載されていました。2006年の実績です。

要請回数 件数 割合
1回 723 87.4%
2-5回 90 10.9%
6-10回 9 1.1%
11回以上 5 0.6%
827

1回で済んでるケースが大半であることが分かる。この大半のケースがなぜ上手くいっているかの分析が必要。少なくとも産婦人科医が恒常的に拒否しているのではないことだけは分かる。

反面、11回以上というのも5件存在する。

飛びぬけて要請回数の多いところは、地域に拠るのか、時間帯に拠るのか、かかりつけ医がいないことに起因するのか、運悪く全ての条件がそろったからなのか。

そもそも、ランダムに分布すると1%くらいの確率でバッティングするのは当然の結果なのかも、と思ってシミュレーションしてみたけど、ランダムに分布させるロジックが出来合いの関数だとあまりにもキレイに分布しちゃって、シミュレーションとして機能せず。

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奨学金滞納2000億円超す

日経9/17朝刊1面より、奨学金の滞納が増えているという記事。

  • 貸し出し残高は4兆7243億円
  • 利用者総数は114万人
  • うち滞納は2074億円

滞納が2000億円というと多いようにも思いますが、貸し出し残高からみれば5%ですから、無利子の割には優秀という見方もできます。ここで言う滞納は返済期日から3ヶ月以上過ぎても回収できない貸出金の総額です。

一方で、貸し出し総額や利用者総数の多さは気にになる。大学生人口は平成17年度には大学入学者数が60.4万人、大学生総数は286.5万人ですから、114万人の利用者数は多すぎる。単純に貸し出し総額を利用者数で割ると、一人当たり400万円になる(ちょっと異常値なのでロジックに問題ありそう)。

モラルの低下というけれど、無利子の奨学金という制度と有利子でも在学中の利払いを免除するというこのルールがモラルのゆがみをもたらしている。仮に支払い余力があったとしても、そっくりそのまま1%で運用してれば、そのままプラスになる。

また卒業後20年以内の返済というルールも緩すぎる。限界まで返済を引き伸ばすということが合理的となる。金利というお金の時間的価値を無視したルールがある以上は、その時間的価値を濡れ手に泡でもらえるゲームがあるならそのゲームに参加するのは当然で、参加しないことがむしろ損失になる。

モラル低下と批判するのは簡単ですが、モラルハザードの多くは、列に並ばないことが損失となってしまうゲームのルールに起因します。

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sns、携帯での閲覧拡大

日経9/11朝刊15面より、SNSの携帯閲覧が増えているという記事。

  • mixi
    • 携帯の閲覧が6月に月間53億件と1年前の5倍に
    • PCでの同月閲覧は65億件
  • モバゲータウン
    • 8月末時点で会員数が800万人近くに達した
    • 8月の月間閲覧件数は1年前の4.4倍の合計142億件
  • au GREE
    • 8月の会員数が200万人を突破

mixiはケータイが後追いではありますが、PCに迫る勢いです。モバゲーはsns以外にもコンテンツがいっぱいあるので、友達の書き込みがなくても暇がつぶせるのがいいところ。

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辞書を引く習慣が薄れてケータイに走らせている

日経9/8超過43面「漢字調べ、若者は携帯で」より、文化庁の「国語に関する世論調査」による発表。調査結果そのものは、文化庁でも発表されています(文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語に関する世論調査 | 平成18年度)。

調査そのものは比較的網羅的なのですが、ニュースとして取り上げられているのは、20代の8割が忘れた漢字を調べるのにケータイの変換機能を使っているということ。本の辞書は4割以下。ちなみに60才以上になると、本の辞書が70.2%でケータイは7.8%に逆転します。

この調査でおかしいのは、「辞書で調べるかケータイで調べるか」という調べる前提での設問になっているということ。「辞書で調べるか、ケータイで調べるか、調べないか、そもそも調べる機会などない」など、動きの無い選択もあるはず。

紙の辞書で調べますと言っている人は辞書は持ち歩いていないでしょう。なので、出先で漢字を調べる必要があるときにはそもそも調べる手段を奪われているはず。一方で携帯電話は接触率は辞書よりも多いので、漢字を調べる場面が満遍なく分布されているなら、より接触率の多い道具で調べるに決まっている。

だけど、辞書が敬遠されてケータイが使われる原因をこう分析している人もいます。

学校現場で辞書を日常的に使わせる習慣が薄れ、漢字の成り立ちや面白さを伝えられる教員が少なくなっている。これが若者の辞書離れを招き、携帯電話に走らせている原因の一つではないか。漢字の持つ意味を理解できていないと、同音異義語などは正しく使えない。携帯などにばかり頼っていると、複数の漢字から適切な字を選べず、でたらめな日本語が横行するのではないかと心配だ。(日本漢字教育振興協会の土屋秀宇理事長)

昔の人の人がケータイに走っていないのは「昔はケータイがなかったから」でしょう。学校現場の違いではないと思います。

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CD V.S iTS V.S. 着うた

日経9/5朝刊11面より、有料音楽配信の1-6月の売上実績について。

  • 音楽配信総額
    • 351億9300万円
    • 前期比42%増
  • うちケータイ
    • 318億5900万円
    • 前年同期比43%増
    • 着うたは7%増だが着うたフルが2倍に
  • うちPC向け
    • 26億8600万円
    • 前年同期比8%増
  • 同期間のCD市場
    • 約1536億円

ということで、まだ有料音楽配信が束になっても、CD市場の1/4です。また、iPodは十分普及しているようですが、それでもiTSをはじめとするPC向けの音楽配信はさほど盛り上がってはいない。シェア100%をとっても通年で50億円の売上です。

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最低賃金を上げると雇用が減少する

日経9/3朝刊経済教室より、最低賃金論争について大竹文雄阪大教授の記事。

最低賃金を引き上げると、その最低賃金以下の生産性の労働者が職を失うことは容易に想像ができます。それが実際に統計上どうだったのかということが論じられています。以下ポイント。

  • 雇用が減少したかどうかではなく、教育が必要な若年層の失業に着目すべき
  • 雇用の流動性はもともと高くないので、長期的な統計をみるべき

ということです。

日本の場合はこんな研究がなされています。

  • 京都大学の有賀教授
    • 都道府県別の高卒新卒者の求人数が最低賃金の上昇で減少したことを発見
  • 一橋大学の川口教授とUCL院生の山田憲氏
    • 引き上げの影響を受けた人が仕事を失う可能性が高いことを実証的に証明
  • 神戸大学の勇上和史准教授
    • 90年代後半以降、若年失業率と最低賃金の間に正の相関を見出している

ということで、最低賃金引き上げは、貧困解消手段として選挙ではアピールしやすいですが、実際には教育コストが必要な若年層(多くが選挙権を持ってない)の失業者が増えてしまいます。

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中国産はどれくらい危険か?

「食の安全」をバズワードにしながら中国産食品への敬遠が広がっています。

そんななか面白いデータが9/1日経朝刊1面「揺らぐ食 手探りの安心」という記事にありました。

厚生労働省によると、中国産食品の輸入届出件数に対する残留農薬などの違反発見率は0.6%で、米国からの輸入品(1.0%)より低い。同省は「輸入品を考慮すると違反率は高くない」(道野栄司・輸入食品安全対策室長)とみる。

中国からの食品輸入は一兆円を超えるわけで、事故がおきたときには「なぜおきたか」だけではなく、残りの圧倒的多数が「なぜおきてないか」もサンプルとして分析する必要があります。

米国に比べて違反比率が少ないのは、中国産の大規模輸入に関しては、日本企業があらかじめルールを指導しているからじゃないでしょうか(推測)。

さらに「じゃぁ国産が安全なのか?」という点も見逃してはいけません。ダンボールではないにしても、普通に表示外の動物の肉が混ざっている国であることは逃れようの無い事実です。

個人的には無農薬野菜と銘打っている国産野菜が、虫に食われた後も無いというのがどうにも信じられません。

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インターネットホットラインセンターの実績

インターネット・ホットラインセンターというものがあります。有害サイトの通報窓口として設置されています。その実績が日経8/27朝刊39面にありました。

  • 1年間で約6万件の通報
  • 国内にサーバのあるプロバイダーなどに約5600件に削除要請
  • 8割が削除された

通報の1割しか削除要請していないのが気になりますが、海外のサーバとか単なる名誉毀損は運用対象外となっているようです。

それでも口座売買などは取り締まられている実績があるので、これをスケールしていけば犯罪の元ネタは刈り取っていけそうです。

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