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鳩山邦夫が今度は東京駅前郵便局の改築に待った

日経02/27(金)朝刊経済2面より、鳩山邦夫総務相が今度は、東京駅前郵便局の再開発に待ったをかけているというニュース。

そもそも民営化されているし、局舎をどうしようと総務相の許可は必要はない。

東京駅前の郵便局は素人目に観ても(私が学生の頃に観ても)、

  • 東京駅と
  • 皇居に挟まれた
  • 一等地に
  • 低階層の
  • 集配所

があることはどう考えても意味がない。当然、株主と顧客から預かった金を大事に思うのなら、もうちょっとまともな土地の使い方をするはず。

ところがこの局舎の再開発に対して、鳩山邦夫が「重要文化財の価値があるものをなくすのはトキを焼き鳥にして食べるようなもの」と開発続行に否定的な態度をしめしたとのこと。

しかしながら、郵便局というものはあくまで流通業。仮に重要文化財としての価値があったとしても、それを人に開放するでもなく、単なる流通センターとして使っているとすればそれこそ、価値破壊。

ちなみに計画では、高層ビルにしてテナントを募集するとのこと。計画上は年間100億以上の利益を出して、その利益を郵便局網の維持に回す。

もし鳩山邦夫がストップをかけたなら、すでに発注している建設会社からは多額の違約金を求められるとみられている。

また、日本郵政とそこ株主である国に損害が出そうな予感。

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シンガポールのユニバーサルスタジオの発券システムをNECが受注

日経2009/02/23朝刊企業面より、NECがユニバーサルスタジオシンガポールの発券システムを受注したという記事。

約400万シンガポールドル(2億4000万円)で受注。バーコードやらICタグで入場や施設の利用を管理する。

この記事のポイントは、こういうのも通信系メーカーが得意とするというところ。そしてこの通信システムの出来不出来がそのままテーマパークのユーザー体験に影響がでる。誰がどれくらい満足してどれくらいお金を落とすということがはっきりしている中でのインフラ提供はその価値がとてもわかりやすい。

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マクドナルド、インド出店加速

日経2009/02/23朝刊国際2面より、マクドナルドがインドの出店を加速しているというニュース。

  • 年内に40カ所に新規出店
  • インド内の店舗総数を195に増やす
  • 従業員は年末までに現在の1.4倍の7000人に増える見通し
  • 来店者数もここ数年は年30-40%のペースで増加

マクドナルドのマーケティングって凄くしっかりしているので、マクドナルドの出店計画は地域の景気を見通すのに役に立つ。つまりインドの内需はまだ捨てたもんじゃないということです。

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USENの競合は放送委員

日経2009/02/23朝刊企業面より、USENが学校向けの有線放送サービスを始めるという記事。

休み時間や放課後に適した音楽を500チャンネル用意するとのこと。月額6300円と全然払えてしまう額。

本来なら、お昼休みの音楽などは、放送委員がDJよろしく旬の曲をかけるというのが風物詩だとは思うのですが、そこにビジネスチャンスを見いだすというのは大人げなくて好きです。

有線放送というとインフラとしては古いですが、実は「放送してもよい」という風に著作権処理をされているという点では、割と便利な存在です。なので1ユーザとしては、あの変な機械じゃなくて、インターネット経由で(ゴリゴリのDRMつきでいいから)聴き放題のサービスを展開してくれないかなぁと思うのです。

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e-Taxは不人気

社説1 電子納税の普及へ国民番号の導入を(2/23)

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090222AS1K2100121022009.html

目標の達成にはハードルも多い。昨年実績を見ると、所得税の電子申告の半分は税務署のパソコンからで、4割は税理士経由。ネットを使って自分で電子納税した人は申告者全体で見れば1%強しかいない。

その1%になってみましたよ。しかも還付目的なので、正確には納税していない。

やってみるとさしておすすめはできない。準備するのに住基カードが必要で住基カードを取得するのには当然役所に出向かなくちゃいけない。住基カードは他にも使えるかと思ったけど、今のところ確定申告の年1回だけ。1年に一回しか使わないカードなのでなくしそう。

セキュリティ面の突っ込みを恐れてか、めちゃくちゃ認証が面倒。住基カードをつかって認証をするのになぜかパスワードが必要で、しかもe-Taxにもパスワードが必要。3つくらいの認証を経由する。その間にドライバだとかJREだとかが挟まるので、普通の人はまず無理。

お金を納めるのに、なぜここまで本人であることを証明しなくちゃならないのか。また還付金目的であっても、指定するのは個人の銀行口座。仮に詐欺をしても一発で足がつく。さらに紙の申請の場合はパスワードなしで申請できちゃうので、e-Taxだけセキュリティを高めてもなぁと。

ただ、おもしろ半分でやるにはなかなかいい。去年は4時間、今年は2時間。

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水村美苗氏インタビュー

日経2009/02/21朝刊文化面より、水村美苗氏のインタビュー。『「漱石が消えた教科書」どうしたことか』より。水村美苗氏と言えば、「日本語が滅びるとき」でフィーチャーされている人ですね。

英語やフランス語などの「普遍語」の翻訳を通じて、日本語が(例えばPhilosophyに対する「哲学」など、普遍的な概念を備えた)「国語」となったのが明治期。背景には印刷資本主義の発達や西洋の植民地にならなかったという幸運があったわけだが、非西洋では特異なケースといえる。

その結果、日本文学は海外で「主要文学」と認められた。当時生まれた近代日本文学は、読み継がれるべきキャノンであるはず。なのに「教科書から夏目漱石が消えた」という話を聞くと、何が起こっているのだろうかと思わざるを得ない。

(本への反響の大きさを通じて)ブログの影響力の強さを感じた。同時に「英語の世紀」に入って、日本語について考える人が増えたのかとも感じる。明治の人々にとっては、日本語は自分のものだという確信を持てなかったと思う。現代の日本人も日本語を当たり前の存在と思わずに、選び直すような姿勢が求められているのではないか。

(現代文学の批判のようにとられるが)これだけの人が書いているのだから、良い作品がないわけはない。作家は自分の作品でベストを尽くすしかない。ただキャノンに積極的に触れる読者の層が、厚みを持って存在してほしいとは思う。

これは日本語なのか?印刷資本主義って何?キャノンって何?この段落で日本語が破綻していないか?日本語が滅びることを憂う前に、コミュニケーションが滅んでいないか?

ちなみにキャノンというのは「聖典」という意味らしい。いつから文学は宗教になったのか。そして宗教なら、なおさら教科書に載せる合理的理由は存在しない。

夏目漱石はそりゃぁ面白い。だけど聖典扱いしちゃぁ夏目漱石に失礼。エンタテインメントとしてのプロダクトでしょうに。

ちなみに教科書に載った消えたで大騒ぎするケースが見受けられますが、いざ子供をもってできあがった教科書を見ると、「はい。気を使って置いときましたよ」というレベルの編集になっている部分があって、教材として気の毒な状態になっています。大人の主義主張を混じらせた結果「トレーニング」としての教育がおろそかになっているのを残念に思います。

少なくとも、訳のわからんカタカナで炎上さえたり煙に巻いたりする大人にはなって欲しくないなぁ。

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かんぽの宿の価値続報

一行にファイナンスを勉強するつもりのない鳩山邦夫にイライラしているのですが、ここ数日の日経より。

前回はこちら
裏紙: かんぽの宿の価値はいくらなのか?
http://yugo-yamamoto.cocolog-nifty.com/uragami/2009/02/post-9287.html

日経02/20(金)朝刊経済2面「かんぽの宿 簿価、適正か低すぎか」より。19日の衆院予算委員会での話。

  • 固定資産税評価額は856億円
  • かんぽの宿79施設(社宅含む)の簿価は123億円
  • 「価格があまりに違うことに驚いている」(鳩山邦夫)

んで、どっちが正しいかということですが、簿価は会計上の価値なので、こちらが社会通念上は正しい。税評価額というのは、国が税金を取りやすくするための価値算定ですから当然高めに出る。そして不動産単体をみて、その上にのっている事業の採算性は無視される。事業のない土地に価値をつけるという税評価の方法自体が無意味なので、まぁ無視していい。そして、そんな価値のない土地に高い固定資産税がかかるということも、「不良債権」としてマイナス評価してよいポイント。なので、ここは「そんなにダメな資産なのか」と驚くべきところ。おそらく鳩山邦夫は「そんな価値の高いものが二束三文で売られている!」と驚いているんだと思います。逆!逆!

はい次。02/21(土)の日経5面、「かんぽの宿多難な再譲渡」より、かんぽの宿についたいろんな価格が一覧になっていました。

  • 簿価
    • 123億円
      • 2008年9月末、収益性をみたバージョン。社員の引き継ぎを前提
    • 335億円
      • 2007年3月末、従業員の引き継ぎを前提としないバージョン
    • 713億円
      • 2006年3月末、減損会計の手法が確率しなかった頃
  • 固定資産税評価額
    • 856億円
      • 土地は売買実例、建物は再建築価格
  • 総建設費
    • 2400億円
      • 土地代と建物代の合計、地価下落と建物の老朽化は考慮せず

という具合に、桁違いの額がある。下から順にたたいていく。

まず総建設費の2400億円には意味がない。そもそもかんぽの宿自体が公共事業のようなものだから、よりコスト高になる。亀井静香が「おれが工事をとってきてやった」と豪語してたのを思い出します。やりたいことは、地元にお金をバラまくことであって、事業価値の向上ではない。

次に、固定資産税評価額。土地の価値は売買実例だけど、かんぽの宿は土地の売買ができない前提で売り出されている。さらに建物が「再構築価格」というのがちゃんちゃらおかしい。中古の建物を売る際に「立て直したときの価格」で買ってくれる人なんていない。

簿価の算出方法を見ていくと、簿価といえど収益還元で査定をしているようですね。なので収益性が悪いのがそのまま簿価の低さに結びついてる。ちなみに収益性を還元して価値算定するのは、今の社会では「共通認識」であり、「国際ルール」に近いです(実力がばれるのでいやがっている人はたくさんいますが)。

鳩山邦夫は「効率の悪さを改善すれば黒字化できる」と言い切っていますが、なら鳩山邦夫が買えばいい。オリックスよりも高値かって、あとは従業員を抱えたまま(オリックスと同じルール)経営改善して黒字化すればいい。自己資本がなければ、収益改善の計画を出して借金すればいい。あとは「価値算定と価値向上のセンスを鳩山邦夫にはある」と投資家が信用してくれればすべて解決。

自らはリスクや責任を負わずに、国民の資産を不良資産にしちゃうやつはけしからんということです。

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名門アイスホッケー部廃部 3万人署名も引受先は未定

NIKKEI NET(日経ネット):名門アイスホッケー部廃部 3万人署名も引受先は未定http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090216AT1G1203O15022009.html

今季限りで廃部するアイスホッケーの名門、西武プリンスラビッツ。存続を願う地元商店街などが集めた3万人以上の署名を励みに、15日の全日本選手権で2連覇を果たした。しかし引受先は今も決まっておらず、ファンや選手の間で「チーム消滅」への不安が高まっている。

チームが存続するには、スポンサーかお客様を集めるのが必要なプロセスであって、署名を集めることではない。

3万人の中にスポンサーはいなかったのか。

ホッケーの平均観客数はかつては2000人だったのが今は1000人前後とのこと(日経2009/02/16 社会面より)。署名云々よりも、「見に行く人」が減っているのは事実。署名の数と観客数に開きがありすぎる。

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あんかーつき画像が送れるかな?


src="http://hamonina.jp/pc/img/tori.gif">

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デコメで投稿

 
デコメで投稿してみたよ。
 

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携帯からのテスト

携帯からメールで投稿してみたよ。

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板東眞理子氏のガラバゴス論

日経2009/02/16朝刊、インタビュー領空侵犯より。板東眞理子氏のインタビュー。

この連載はあくまで専門外のことをしゃべってもらうのだから、ここに突っ込むのは反則だけど、「ガラパゴスいいたいだけちゃうんか」と思ったので突っ込み。

日本の企業はガラパゴス化しています。世界から隔絶された国内企業に適応しようと細かいところばかり進化しているのです。これでは世界に通用しません。成熟した国内市場で効率悪く過当競争をするより、新しく市場を開拓し、海外へ出て行った方がメリットがあります。

これは具体的にどういう例を出しているんだろう。日本で通用しない企業は世界でも通用しないんじゃ無かろうか。

ゆーても1億の人口で、ほぼ全員が文字が読めて、なおかつ平均的に小金持ち。このマーケットはテストとしては凄くやりやすい。キー局にCM打てば大半の国民に情報を届けることも出来る。

古い例だとデジカメとかは、完全に日本がテストマーケットとして機能した例。だからコダックはアメリカではなくわざわざ日本に開発拠点を移さざるを得なかった。

トヨタも任天堂も日本と世界の両方で成立しているし。

「世界」とひとくくりにしているのも雑。アメリカ向けに商品設計するのと、中国・インド・ブラジル向けに商品開発をするのはまるで違う。

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情報端末観点で鞄の中身紹介

自分の鞄の中を紹介。特に「情報端末」という観点で。

  • まずPCは実はあまり持ち歩かない
    • 会社にもPCはあるし、家にもある。通勤時間の1時間PCにつながっていなくても困らない。
    • PCから使うのは、他の端末からでも同期がとれるようなものばかり
      • Gmail
      • Googleカレンダー
      • LivedooReader
  • ケータイ
    • 移動中はケータイでネットにつながる
    • ケータイiGoogleでRSSリーダーを見る
    • ほとんどのブログサービスはケータイも対応している
    • gmailもケータイから見る(急ぎの時にはケータイから返信もする)
    • googleカレンダーもケータイから使う
  • 日経新聞
    • 毎日読む
    • 会社に着くまでの1時間弱で最後まで
    • あとでブログに書くところには赤ボールペンでメモ
    • 一面にはメモを書いたページ数を書いておく
    • NikkeiNetにも載ってない情報が多いのでまだまだ新聞は重宝
  • 書籍
    • 帰りの電車での読み物。自分で買うこともあるし、図書館の本もある
  • 付箋
    • 書籍のいいところに付箋をはるため
    • あとはオフィスでもすぐに付箋が貼れると便利
  • ボールペン
    • パイロットのフィードGP3という3色ボールペン
    • 青でタスクを書いて、赤で消すという自分メモ用
    • 黒は対外的なサインやアンケートなど
    • ローソンで再調達可能
    • 本体が安価でありながら、替芯も売っている
  • メモ帳
    • A6キャンパスノート
    • スケジュールはgoogleカレンダーでやっているけど、一日のタスク管理は1ページ1日で管理している
    • 一日のタスクは青で書いて、タスクが終わると赤で消す。ページが紫っぽくなっていればタスク完了
    • サービス企画の素案もここで考える
    • ジーンズのポケットにも入るサイズ
    • コンビニで一番多く流通しているサイズ
    • 考えながらメモをとるのにも使う(アーカイブはデジタルで行う)
  • 印鑑
    • 今の日本では、紙の書類に印鑑を押して本人確認をするケースは多い
    • ネットで言えばパスワードのようなもの
    • FAXで発注を駆ける際にも、印鑑+FAXということもある

実は「普通のサラリーマン」並とも言える。

自画自賛をするポイントは、GEEKにしてはインターネットだけではないというところ。ネットではカバー出来ない領域は、情報収拾であれ、情報発信であれ、紙やはんこは積極的に使う。ネットか紙かなんて議論自体が意味がない。「両方使えるようになれ」がファイナルアンサー。

これが全て鞄に入っている(たいした量じゃない)。会社はフリーアドレスで、この鞄にノートPCが加わると、それで一日の仕事も出来てしまう(ここで印鑑が必要)。

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かんぽの宿の価値はいくらなのか?

かんぽの宿のネタ。

  • かんぽの宿は一般の企業に売却されることが決定されている
  • 入札をおこなったところ最後に残ったのはオリックス
  • 売却価格は109億
  • 「安い」というのと「オリックス」ということが気に食わなくて、鳩山邦夫が待ったをかけた
  • 白紙撤回(今ここ)

まず、オリックスだからダメというののはおかしい。入札が不透明で「出来レース」「談合」ならばダメだけど、そういう事実はまだ出てきていない。実際に時系列でみると・・・・。

  • 2008/4/1 ホームページ上で譲渡先を募集
  • 2008/5/15 27社が応募
  • 2008/6/20 趣意審査で22社に絞られる
    • このタイミングで一般には公開していない「かんぽの宿」の財務内容を公開
  • 2008/8/15 第一次入札に7社が応募(15社は辞退)
    • 辞退の理由
      • 事業価値の向上が期待できない
      • 雇用維持は難しい
      • 人手が足りない
  • 2008/8/27 最終入札者3社が決定
    • 以下3社に決定
      • オリックス
      • HMI
      • 住友不動産 
    • 決定の際の審査ポイント
      1. 譲渡の枠組みや価格
      2. 事業を発展させるための経営方針
      3. 取得後の従業員の扱い
  • 2008/10/31 最終入札に2社が応募
    • 住友不動産はこの時期にそれどころじゃなくなって辞退
  • 2008/11/20 売却先から世田谷レクセンターを外す
    • 簿価を大幅に下回る価値しか評価されないため
  • 2008/12/3 再入札(オリックスのみ応じる) 
  • 2008/12/9 オリックスを最終通過者に決定

ちなみに、総建設費は109億円どころではなく、はるかにかかっています(2400億円)。しかしながら、売却の条件が、「そのままホテル事業を続けること」という縛りがあるので、土地の価値なんて意味がない。かんぽの宿から得られるキャッシュの積み上げそのものが売却価値になる。

じゃぁかんぽの宿がどれくらいの利益を上げているかというと、毎年50億円の赤字という状況。赤字は会計上の利益の話であって、じゃぁどれくらいのキャッシュアウトになっているかというと、これがIさっぱり分からない。かんぽの宿の簿価が123億円とも言われているので、かなり減価償却は終わっているのかな。だとすると、赤字はキャッシュアウトに近い。

鳩山邦夫は入札を「不透明」と言っているけど、なによりも不透明なのはかんぽの宿事業そのもの。109億が安値かどうかも分からない。

そしておかしなことに、鳩山邦夫がリードして、かんぽの宿を「不動産鑑定」しようとしている。あたりまえだけどその方が高い価格がでる。あれだけ入札の際には、不動産として売ってはならない(雇用維持の付帯条件があるから)という条件を加えていながら、価値評価は事業価値ではなく土地の評価というのは矛盾している。だったら、はじめから「土地/建物」として売ればいいのに。

原理原則として、事業の価値というのは、その事業が生み出すキャッシュの積み重ね。キャッシュを生まない事業の価値はゼロ。キャッシュがマイナスなら価値もマイナス。値段がつくだけありがたい話。

自動車だって中古車が売る意味があるのは、「走るから」。走らない車は鉄くずとしての価値しかない。ただし、売り手である総務省が「鉄くずにしてはならない」という売却ルールを持ち出すと、鉄くずを大きく下回る価格しかつかない。

そして恐ろしいのは、民営化されたとはいえ、日本郵政の株主は国であるということ。つまり日本郵政が不良資産の売却が遅れ、キャッシュアウトをばらまき続けるというのは、国民の負担になる。

鳩山邦夫がチャチャ入れてくれた結果、半年後にかんぽの宿が200億で売れるのなら、それはいい話なのだけれど、単に109億のキャッシュを逃してそのまま毎年50億の赤字を国民が負担するというのは「絶対にあってはならないこと」。そういうかなりリスクを負った「投資判断」をやっているという意識が鳩山邦夫にあるのかどうか。

ここまで矛盾だからけなら、「雇用の維持」という国会の付帯決議を無視して、不動産として売り払うとうのがシンプル。その腹積もりがあるのなら鳩山邦夫は立派。入札で振り回された企業はいい迷惑。

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中国、安値買いの動き

日経2009/02/06朝刊商品面、価格激震 第一部 崩壊する需要④ くすぶる反騰リスク より。

  • 中国の昨年12月の原油輸入量は1437万トンと前年同月比12%増えた。「原油相場が下がった時期をとらえ、備蓄を積み増している。
  • 関東鉄源協同組合(東京・品川)の一月の鉄スクラップ輸出入札で、落札価格が1トン2万3000円台と前月比28%上がった。応札量は16万トン超と過去最大だった。「中国が日本の電炉を上回る高値で買っている」(渡辺淳理事長)
  • 昨秋から急落した新聞・段ボール古紙の輸出価格は年初から1キロ1円程度上昇した。包装材を生産する現地の中小メーカーが春雪(旧正月)あけの生産に備え、手当を始めた。

ということで、中国は今が底値だと買いに走っている。このしたたかさがすばらしい。

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出版不況でもケータイマンガが増加する背景

日経2009/02/08朝刊エコノ探偵団「出版不況でも電子書籍増加なぜ」より。

電子書店で販売する「電子書籍」の販売額は2007年度が前年度のほぼ2倍の355億円に増え、このうち携帯が8割の283億円を占めた。形態で販売した書籍の8割がマンガだった。

ということで成長しているし参入もまだ見込める。

孝造が会った出版関係者の多くが「電子書籍は出版社のリスクを低めます」と明かした。一般に本は印刷した分だけ著者に印税を支払うので返品分は損失になる。だが、電子書籍の印税は売れた分だけに発生、在庫を置く倉庫も必要ない。印税はマンガも活字も本が10%前後だが、電子書籍は15-20%と高い。

マンガの単行本は、一冊が安い割にちゃんと巻が続かないといけないので、めちゃくちゃ流通させにくい。ベストセラーの新刊はコンビニで売られてしまうのでそれ以外のマンガが本当に流通させにくい。

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資本主義の根本は利回り

円天の何が悪いかを論じようかと思って検索したらこんなブログに行き着いた。

L&G「あかり天国」 - goo平和党 減価する通貨で全ての改革●●大坂佳巨
http://blog.goo.ne.jp/heiwatou/e/3e46c2744ff0059cdc837ebe18addd82

MLMの否定は資本主義の否定という位置づけで語っているが逆逆。

資本主義というのは利回り主義。ROAだろうとROEだろうと分母の方に資本がくる。

MLMは一見利回りがいいように見えるけど、「延々と資本を集めねばならない仕組み」。配当は最初の頃には出すけど、それは収益で得られたものではなく、単に新たな出資を回しただけ。したがって、ROEで見れば不合格。資本主義の土俵で戦っても不合格。

円天の場合は、あからさまに出資という形で配当を渡していた(そして配当原資は新たな出資)ので、ダイレクトにネズミ講ということになる。

ちょっとややこしいのは、よくあるMLMみたいに、出資という形ではなく、「商品の在庫」として洗剤やシャンプーを買わせているケース。一見すると、仕入れに見えるのだけれど、実態は「出資してさらに在庫に置き換えている」という点、バランスシートの右側と左側の両方を負担させている。そして利回りはどんどん減る。

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どうしろというのがない排除命令というのも雑だなぁ

JASRACに公取委が排除命令へ、新規参入を阻害(読売新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090207-00000006-yom-ent

JASRACが独占しているのは揺るぎない事実。だけど、今みたいに参入自由な状態でこれだけ独占が続くというのは「そういうもん」だからでしょう。

関係者によると、JASRACの管理する楽曲数が圧倒的に多く、包括契約では一定額を支払えば、その楽曲を好きなだけ使えるため、放送局側にとって別の業者と新たな契約を結ぶことはコスト増につながる。公取委は契約形態が新規参入を阻害していると指摘。JASRACに、こうした状態の解消を命じる方針だ。

放送局という消費者が選んでいるんだからどうしようもないだろうに。消費者にとってよい状態になっている。

排除措置命令では、解消の具体的な方法には触れない方向で調整しているが

あかんやん。JASRAC側でどうにもならないことをJASRACに命令している。

07年度にJASRACが集めた使用料は約265億円に上る。

かりに10%のシェアがとれて20億円。面倒くさいわりには微妙に市場が小さい。

JASRACそのものは一つの企業なのだけれど、いったん全ての楽曲をJASRACに集めるからこそ消費者にとっての利便性が増すという側面も存在する。こういったことはプラとフォーム型ビジネス一般に言える。証券市場だって東証の一極集中だけどだからといって、東証で買える銘柄を他でも買えるようにするというのはあまり意味がない。

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こんな時でも求人倍率の高い職種がある

日経2009/02/01朝刊3面「雇用のミスマッチ拡大」より、雇用が大変だというものの、実際には職種によってめちゃくちゃ求人倍率に開きがあるという記事。

まずは求人倍率の高い職種。

医師、歯科医師、獣医師、薬剤師 6.87
接客・給仕 3.04
保健師、助産師、看護師 2.85
ホームヘルパーなど家庭生活支援サービス 2.47
医療技術者 2.18
機械・電気記述者 2.14
介護福祉士など社会福祉専門の職業 1.91

医師や薬剤師はすぐになれと言われてもそうそう簡単にはなれない。だけど、他のいわゆる「サービス」に分類される職種はもうちょっと人が供給されていても良さそう。内需を盛り上げての経済成長にはサービス業の充実が欠かせないのだけれど、人が供給されていないというのは盲点。

次に求人倍率の低い職種。

採掘 0.39
一般機械器具の組み立て・修理 0.33
船舶・航空機運転 0.31
鉄道運転 0.31
美術家、デザイナー、写真家 0.28
電気機器の組み立て・修理 0.26
一般事務 0.16

めちゃくちゃ倍率が低い。この一覧はすごくいい。なり手は居るけど、引きがない職業一覧とでも言える。

採掘や組み立てというのは昔からある職業ではあるけど、日本ではどんどん仕事がなくなっている。

一般事務が低いのは、体力的は楽な方なのでなり手は多いのでしょう。ただ、ホワイトカラーもどんどん専門性が高まっているので、「一般事務」に相当する仕事がドンドン減ってきていると思います。

面白いのは、美術家、デザイナー、写真家という職業。求人市場でカテゴリがあるというのも今知ったくらい。これも、マーケットサイズに対してあまりに多くの人が「なりたい」宣言をしてしまいそうです。

子供の将来を語るときに、うかつに「夢を持て」と言いがちですが、そもそもその仕事がマーケとで必要とされているものかどうかということは「制約事項」として認識しておく必要がある。夢をあきらめろとは言わなくても、「こういう仕事が社会では必要とされている」ということは夢を作るための材料として必要。

学習指導要綱に「接客」という科目が登場してもいいくらいかな。

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