日販・トーハンが返本削減に本腰
本屋さんの本というのは、本屋さんから取り次ぎに返品が可能なシステムです。正確には仕入れていないので、返品ではなく返本ですね。本屋さんに本を「置かせてもらって」いるだけで、売れれば売れたでOK。売れ残りは引き取りますという制度。これが「委託販売制度」です。
委託販売制度でやりにくいのは、本屋さんが自由に値引きするということ。なので本屋さんが違っても本というのはどこでも同じ値段で売られることになる。この制度により、出版社は、「売れないかも知れないけどまずはおいてみて」ということができるし、本屋さんは「売れないかも知れないけど置いとくか」ということができて、その側面においては良くできた制度。別にこのルールに従う必要はないのだけれど、国内の出版物の9割以上が委託販売制度で流通しています。
ところが、それに甘えてあまりに、返本できるということで、明らかに売れる点数以上の点数を発注するケースもある。本当に外れているだけかも知れないけど。
ちなみに2008年返品率は40.1%と、前年比0.7ポイント上昇。出版物の売り上げが減っている中返品率が上がるというのは、ハズレが増えているということ。4割というのはあくまで平均。ベストセラーの返本率が低いことを思えば、半分以上を返本されているものもあると予想されます。
そんな中、取り次ぎが委託販売制度の中で、「出来るだけ返本しないで」キャンペーンを展開中。
- 日販
- 大きな書店を対象
- 返品率の改善目標・販売目標を設定
- 達成すると報奨金を出す
- 未達の場合は違約金を取る
- 今年度末に500書店に適用するのが目標
- 報償金の費用負担は出版社にも呼びかけ
- 当初は50程度の出版社での参加を目指す
- トーハン
- 書店からの返品率を2割に抑えることを条件に
- 書店が希望する配本量を保証する
- 昨年に全国2000店を対象にこの制度を導入したところ返品率が5%程度に改善
インセンティブの持って行きからするとトーハンの制度はとても筋がよい。書店が多めに発注するのは希望した数の配本が得られないということも背景にはあります。「ちゃんと配本するからちゃんとした数を発注して返本を減らしてね」というのは、商いとして至極まっとうな取引です。
そうはいっても、委託販売制度というシステムそのものがくたびれてきたのも事実。ということで、印刷会社や出版社はブックオフの株を取得したと。
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Comments
通りすがりの者です。
返品率を抑えることを条件に、
書店が希望する配本量を保証する。
あれ、これは日販でもやっていることですよね?
Posted by: tohan | 2009.05.28 at 08:52 AM