« April 2010 | Main | January 2011 »

もう自給率って言ってる人の言うことは聞かなくていいんじゃなかろうか

戸別保証のおかげで、生産性も自給率もさがっているという記事。日経2010/05/03(月)「ニッポンの農力」より。

  • 佐賀県武雄市の話
    • 小麦を収穫した7月には例年なら大豆の種をまく
    • しかし今年は多くの農家が米を作る
    • 農家は米をつくれば10アールあたり1万5000円の補助金を直接受け取れる
    • 米の販売価格が下がったときの補填もある
    • 一方大豆の補助金は5万円から3万5000円に減った
    • 全国二位の大豆生産県である佐賀県の耕作面積は1割減り、その分米の生産が増える
    • 9割を輸入に頼る大豆の作付けが減り、余っている米の生産が一段と増える
  • 岩手県北上市の話
    • 西部開発農産は借りている農地の地主600人のうち12人が今年3月までに変換を要求
    • 米をつくることで補助金がもらえるため、農地を集約して効率化する意味がうすれたため
  • 秋田県大仙市
    • 昨年末から集落営農組合の解散が相次いだ
    • 戸別保証制度により組合が果たす役割がなくなったため

ということで、戸別保証制度は、単に田んぼを持つ人にお金を渡すだけで、農業の生産性は向上しないわ、大豆の自給率は下げるわで、ひどいことになっている。単に田んぼの地主に一時的なお金をばらまくだけの結果になっている。結果的にそうなったというのではなく、そもそもが選挙目的なので、消費者のことを考えているのではなく、田んぼの地主からの票を買うというのが目的だから、真の目的には合致している。

いずれにしても、単に仕事をかまけて市場の敗者になっている様を、「自給率」ということばで置き換えている連中の言うことは聞く耳持たなくてよいということです。

| | Comments (207) | TrackBack (3)

ボリュームゾーン

日経2010/04/29(木)朝刊より、パナソニックがボリュームゾーン商品で構成をかけているという記事。

ボリュームゾーンとは、新興国の中間所得層のことを指しています。先進国から見れば「安い商品」でしかないのだけれど、世界をフラットに見れば、トータルではそこが一番ものが売れるゾーンであると。

世帯可処分所得が年5001ドル以上、3万5000ドル以下のアジアの中間所得層は8億8000万人です。そしてこのゾーンが20年で6倍以上に拡大しています。

IT業界も家電業界も新商品とういうのは、高性能で高価格なモノを出し、競争するうちに価格がこなれるというパターンでやってきましたが、ボリュームゾーンパラダイムでは最初から、中間所得層をターゲットに商品開発をする。

決して最先端商品を出すわけではないので、ニュースバリューは薄くなりがちですが、マーケットバリューにおいては圧倒的に見込みがある戦略です。

| | Comments (141) | TrackBack (1)

金川千尋社長が勲章受章

日経2010/04/30(金)朝刊企業面より、信越化学の金川千尋社長がポーランドとニカラグアで勲章を受章しているというニュース。

信越化学と言えば、塩化ビニールの世界トップシェア。塩化ビニールと日本ではなぜだかダイオキシンをはき出す悪者になっていますが、フラットに相対評価をすれば環境負荷の少ないよくできた素材です。塩素が重量の大半を占めているため、石油の使用量も少ない。

そして、新興国に置いてはライフラインの整備が緊急かつ重要で、塩ビ管はその中でもバリューが高い。

受賞の理由は、「塩化ビニール樹脂の製造技術供与などで両国の経済発展に貢献したこと」が評価されたそうです。

| | Comments (214) | TrackBack (0)

« April 2010 | Main | January 2011 »